微生物群集を介した物質の変化と輸送
水圏環境では、植物プランクトン・動物プランクトン・魚類などの高次捕食者から排出される溶存態有機物(DOM)を原核生物が利用し、原核生物は従属栄養性・混合栄養性の原生生物に捕食される微生物ループにより、有機物が輸送されています。本研究室では、環境中の植物プランクトン(一次生産者)、原核生物(溶存態有機物利用者)、原生生物(原核生物捕食者)の群集変化を明らかにすると共に、単離株を用いた実験を行うことで、環境中で起こる微生物群集の変化を詳細に再現・説明する研究を進めています。特に、陸域と海洋をつなぐ沿岸水域を中心に研究を展開しています。